こんばんは
- 2016/06/01
- 00:00
6月になりました!もうすぐ梅雨ですね・・・チャンミンさんの苦手な湿気の多い季節です。あ、韓国は梅雨ってないんでしたっけ。おふたりとも、普段とは違う世界に行かれても努力を怠らず、ユノさんは特級戦士になられて一足お先に上等兵になられました。チャンミンさんが、他の人たちと踊ってらっしゃるのを拝見すると、ひとりだけ別次元のダンスをされているように思うのは私だけでしょうか?小さなステージでも手を抜かず、キレ...
心の声に耳をすませて 187
- 2016/06/01
- 00:00
エレベーターで2Fに移動し、フロントの反対側の、たぶん泊り客が朝食をとる場所だろう、カフェスペースの椅子やテーブルを並べ替えて会場にしつらえてあるようだ。バイキング形式だけど、ビジネスホテルではおそらく出されないだろう高級な料理が湯気といっしょにおいしそうな匂いを漂わせていた。しばらくして、場所を知らせておいたキュヒョンがやってきた。「ごめん、ひとりにして。」「ううん、ヒチョルさんがいてくれたから...
心の声に耳をすませて 188
- 2016/06/02
- 00:00
ユノさんたちが近づくと、他の仕事関係の人と話してたテミンくんが持っていたビール瓶をテーブルに置いてユノさんに抱きついた。『ハグ』というのとは明らかに違う『抱きつく』という言葉がぴったりの行動だったけど、集中して聴いていたテミンくんの心の声は、それほど大きな感情の起伏はなく、テミンくんの口の動きとほぼ一致していて(来てくれた)(うれしい)(友だち)それくらいしかブレはなかった。ミノくんとキュヒョンに...
心の声に耳をすませて 189
- 2016/06/03
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テミンくんとの挨拶を終えてこちらに戻ってくる途中、ユノさんとミノくんが同年代のふたり組と親し気に話して、その人たちをいっしょに連れてきた。ぼくたちは、会場にくるのが遅かったこともあるけど、自分たちが関係者だとは思えなかったから一番末席に陣取っている。「チャンミナ、紹介するよ。ウチのカジュアル部門でここを担当してるイ・ドンヘとイ・ヒョクチェ。」手でふたりを示しながら紹介してくれたけど、ふたりとも興味...
心の声に耳をすませて 190
- 2016/06/04
- 00:00
みんなで食べ物を取ってきて、ヒチョルさん、ぼく、ユノさん、向かいにキュヒョン、ミノくん、ドンへさん、ウニョクさんの順に座った。座るのを待っていたみたいに、ビール瓶を持ったテミンくんともう一人、40歳くらいの男性が近づいてくる。「副社長、こちらのおふたりがチョン商会の担当の方で」副社長?これがテミンくんのお兄さん?「副社長のイ・サンユンです。テミンが賃貸料を滞納しないように手を貸してやってください。」...
心の声に耳をすませて 191
- 2016/06/05
- 00:00
テミンくんのお兄さんがいなくなったらすぐに、テミンくんが大きなため息を吐いた。「いけ好かないヤツ」と同時に、ヒチョルさんがぼくにだけ聞こえるほどの小さな声で、ぼそっとつぶやいた。「ごめんなさい、まさかあの人が来るとは思ってなかったから。」あの人、か。「俺、なんて自己紹介しようかって必死で考えてたよ。」キュヒョンはマジで額に変な汗をかいている。「ホントごめん。チャンミンさんが名乗ってくれたから助かっ...
失った愛を求めて 52
- 2016/06/05
- 12:00
ユノさんと女性のお話です。大丈夫な方のみ、お読みください。________________顔を合わせていなければ、おれたちの間で言葉を交わすことはできない。大みそかの寒空の下、無言で歩くおれの靴音と、ふたりの呼吸音だけが響く。背中から伝わる温もりに、体の芯まで温められる気がしたけれど、むき出しの顔は冷たい風に容赦なくさらされ、吐く息は白く凍った。ふいに背中の塊がごそりと動いて左に重心が傾いたと思っ...
心の声に耳をすませて 192
- 2016/06/06
- 00:00
「ねえ、ユノ。あれからお兄さんに叱られなかった?」少しだけふたりの間を詰めて、小声でささやく。「うん、何も言われてないよ。それってテミンのおかげ、だよな。」「そうだね。」それ以上ユノさんは何も言わなかったけど、ぼくがなんとなくテミンくんに情が移り始めてるんだもの、ユノさんはもっと、だよね。「えー?ヒチョルさんもヲタ系なの?」「ヲタって言うな!ゲームとアニメが好きなだけだ!」さっきから、ミノくんがテ...
心の声に耳をすませて 193
- 2016/06/07
- 00:00
適当なところでテミンくんが上座のお偉いさんたちに挨拶しに行った。「なあチャンミナ、ホントにいいのか?」「うん。キュヒョンも悪い印象は持ってないんだろ?」「そうだけど、おまえは立場が・・」チラリとユノさんを伺ってから、心配げに眉根を寄せる。「みんなといっしょなら大丈夫だよ。」ユノさんの手がぼくの腿をポンポンと叩いた。お開きになって、ホテル関係の理事さんたちとか工事関係の会社のえらい人とか、おおよそお...
心の声に耳をすませて 194
- 2016/06/08
- 00:00
「いらっしゃ、あ、おかえりヒョン!」ヒチョルさんの後に続いてお店に入ると、カウンターの向こうには本当にバーテンダー姿のシウォンさんが立っていた。「おお。どうだ、客は来たか。」「うん、常連さんが一組来て、さっき帰ったとこ。あれ、テミンくん?」「あはは、先生ホントにバーテンさんの格好してる~ww」「どう?結構似合うと思うんだけど。」ワイシャツと黒のベストが、確かに似合ってる。「先生、写真撮っていいでし...