ご挨拶
- 2017/03/01
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3月になりました!先月21日には、拍手総数30000を突破するという大変うれしい出来事がありました♡ひとえにお越しくださっているみなさまのおかげです。本当にありがとうございます。そして!来月にはユノさんがお帰りになられます!!あと50日!『おかえり!』が言えるんですね♡そしてそして、TILL2もありますね。私は4月26日に大阪城ホールに参りますよ~もしお目にかかることができても、どうか石だけは投げないでくださいね(*...
人魚の涙 29
- 2017/03/01
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ほんの10分ほどでキュヒョンが起きて、再開したテストの反省会を終え、それぞれ自分のやりたいことを始める。キュヒョンはもちろんゲーム、ぼくは問題集を開き、ユノはクローゼットをゴソゴソ漁ってたと思ったら、ダンベルを2本持ってきた。大きくはないから、そう重くないんだろうけど、両手で持って体側に垂らしたままスクワットをし始める。「それ、毎日やってるの?」「うん、風呂入る前に必ず。」筋トレって毎日やらないとダ...
人魚の涙 30
- 2017/03/02
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明け方、誰かがゴソゴソとトイレに立って、しばらくしたらもうひとりが行って、ふたりの寝息を聞いてからぼくも済ませてきた。キュヒョンとふたりなら気にもならなかったのに、朝の生理現象をユノに見られるのは気恥ずかしかった。3人とも同年代の男の子だから気にする必要はないってわかってるけど、ユノには見られたくない。けど、ユノのは見てみたいような、やっぱり見たくないような、用を足しながらそんなことを考えて、ちょ...
人魚の涙 31
- 2017/03/03
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ユノはウソをつくような人じゃない、と思う、っていうか信じたい。でも、あの人がユノのことを好きなのもたぶん疑いようのない事実で。そのことにユノが気づいてなくても、ユノがあの人を好きじゃなくても、人が誰かを好きな気持ちを止めることはできない。それはぼくにも言えることで。「おーい」ん?「おーい、チャンミン~」この声・・・ユノ?!振り向いたら、かなり後ろのほうからジョギングするみたいに走ってくるユノの姿が...
人魚の涙 32
- 2017/03/04
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一度だけ、ユノがグラウンドで駆け回る姿を見たことがある。全国大会に出場が決まったあと、ウチの学校で練習試合があったときだ。グラウンドの周りは女子でいっぱいで、男のぼくは悪目立ちしてしまって、ほんの10分くらいしか見ていることはできなかったけど、ドリブルしながらでもすごいスピードで走る姿がカッコよかった。いまは、筋力も体力もあのころと比べたらかなり落ちているんだろう、全力で走ることもできなくなってるみ...
人魚の涙 33
- 2017/03/05
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それからしばらく変わらぬ日常が流れて6月も半ばを過ぎ、ムシムシと不快指数が上昇する季節になった。雨の日も多くなり、ユノと地下鉄の駅で待ち合わせすることが増えた。ぼくは自分の想いを自覚していながら、友だちとしてそばにいることを選び、それなりに楽しい日々を過ごしていた。「おはよ、ユノ。」「おはよ、チャンミン。」階段を下りてきた時点で、元気がないと気づいていた。「ユノ、どうかした?」「ん、ちょっと、ノド...
人魚の涙 34
- 2017/03/06
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内科病棟の一番上、個室ばかりが並ぶ階でエレベーターが停まる。ぼくが口を挿む立場にはないけど、一介の高校生に個室?戸惑いながらナースステーションの前まで進むとそこには、ぼくが子どものころからお世話になっている、いわば親戚のおばちゃんみたいな総看護師長の姿があった。「師長さん。」「あらあら、我が病院の2大アイドルがそろい踏みですね。」「2大、アイドル?」「若きプリンスのチャンミン坊ちゃんと、1年半もこ...
人魚の涙 35
- 2017/03/07
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看護のプロがいるのにいつまでもそばにいるのも変だから、師長に後を頼んで家に帰った。帰り道でも帰ってからも、見てしまったユノの股間が頭から離れない。下着という布地一枚隔てただけのところにソレはあって、長いか短いか、太いか細いか、厳密にいえば形だってそれぞれ違うのかもしれないけど、ぼくのと同じモノがそこにはあるわけで。けれどぼくは見たいと、ソレを直接見たいと、そして触れたいと、あのとき思ってしまったか...
人魚の涙 36
- 2017/03/08
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キュヒョンに背中を押されて、電車の中でユノにカトクしてみた。『熱は下がったの?』『まだ少しあるけど、大丈夫。』『食事はできそう?』『コンビニでレトルトのおかゆ買ってきた。』『学校は?』『テストは受けに行くけど、それまでは休むかも。』『何かあったらいつでも連絡して。』『ありがとう。』キュヒョンがさりげなく覗いてるのがわかるから、ムダにドキドキする。「しばらく休むって。」「そうなんだ。ねえ、明日日曜日...