ご挨拶
- 2018/07/01
- 00:00
7月になりました!!!!!なんともう、今年が半分終わってしまいましたよ?!私にとって7月は一年で一番忙しい月です。そう、決算資料を作らないといけないんです!毎年毎年凝りもせず、同じことをぼやいております。まったく学習しないヤツです・・・しかし、今年は早くやっつけてしまわなければ、SMTOWNがあるじゃないですか!!ウチの編集さんとデートの約束もしてるし、他にも会ってくださる方がいらっしゃるし。がんばって...
深い森
- 2018/07/01
- 23:00
このお話はファンタジーです。前作のような切なさはありませんが、とてもとても静かなお話になると思います。しばらくおふたりのうちおひとりしか出てきません←え?そういうシーンは、、、予定していますが少ないかも(毎回言ってるww)ではでは、はじまりはじまり~________________ここは深い、深い、深い森。どれほど深いのかは誰も知らない。いつからあるのかも誰も知らない。ひとつだけわかっていることは...
深い森 2
- 2018/07/02
- 23:00
ざわざわざわざわ誰か来た「チャンミン先生さま。」「はい、どうしました?」ぼくのところに薬を取りに来る森の近くの村の村長さん。なんだか慌ててるみたいだけど、急病人かな?「ウチの孫がはあ、ゆんべから高けえ熱出しちょりまして。」「熱、ですか。他には?」「赤え、ブツブツが体中にありますだ。」ざわざわざわざわ「最初は熱はてえしたこたぁねぐで、咳と鼻水さあったで風邪さ引いたべなって思うとりやしたども。」「他に...
深い森 3
- 2018/07/03
- 23:00
ざわざわざわざわまた誰か来たようだ。ん?いつもの村長ではない?「チャンミン先生さま!」扉を開けて飛び込んできたのは見たことのない男の子だった。森が子どもを迎え入れるなんてめずらしい。「キミは?」「あ、おれ、僕、は、じいちゃんの」「村長のお孫さん?」「うん。あ、はい。」「そんなかしこまらないでいいよ。普通に話して。で?誰がどんな具合なの?」「え、えっと、じいちゃんが、腰が痛いって布団から起きられなく...
深い森 4
- 2018/07/04
- 23:00
ざわざわざわざわん?ざわざわざわざわなんだ、どうした?誰かが来たのはわかったけど、どうしてこれほど森がざわついているんだ?バタンッ!大きな音と共に扉が開け放たれ、背中に背負子(しょいこ)を背負ったひとりの見知らぬ男が戸口に立った。「はあ~、やっと着いた。」挨拶も何もなく、不躾に小屋の中に足を踏み入れた男は背負っていた荷物を乱暴に床に投げ落とす。「あっ!」その拍子に荷物の袋に穴が開いたのか、白い米が...
深い森 5
- 2018/07/05
- 23:00
「助かったよ、ありがとうシウォン。」「いや、たまたま僕がこっちに向かって来てたから一番乗りだっただけで、きっとみんな駆け付けてる最中だったと思うよ。」きっと森がぼくの危機を伝えてくれたんだろう。「それにしても、なんであんなヤツが入ってこれたんだろうね。」「これを届けるのが目的だったからだよ。」土間の真ん中に不自然に置かれている背負子を指さして言うと、シウォンは目を輝かせた。「お!これ、新米?」「そ...
深い森 6
- 2018/07/06
- 23:00
同じ森の中で棲んでいたって、他の魔術師と会うなんてめったにない。修行期間は先輩魔術師といっしょに暮らしてたけど、ひとり立ちしたらほとんど交流は無くなる。だからぼくにとって村長さんが唯一言葉を交わす人だったかもしれないのに。「チャンミン、疲れたろうから僕たちはそろそろ帰るよ。」自分の思いに囚われて、上の空になっていたことを誤解されてしまったらしい。「あ、そうじゃなくて」「それに、俺様たちはもう一軒寄...
深い森 7
- 2018/07/07
- 23:00
友人のご実家がこの大雨による災害に巻き込まれ、跡形もなく倒壊したそうです。ご家族はみなさんご無事でしたが、思い出の多いお家が無くなってしまい、田畑も壊滅状態だそうです。まったくかける言葉もありません。本人はいたって元気で明るいですが、きっとまだ実際その場に立って自分の目で見ていない(いまは離れたところで暮らしていて写真で見ただけのようです)から、実感が湧かないのだと思います。地震・大雨・水害・土砂...
深い森 8
- 2018/07/08
- 23:00
弟子、だって?まあ、いままで何人か弟子、というか、新しく森の住人になった人のお世話をしたことはある。ぼくだってしばらく先輩に教えてもらった。けど、あの子たちは森の長(おさ)が連れてきた子たちで、「あ、あの、ぼくの一存では決められないんです。」そうだ、長に、スマンさまに訊いてみなきゃ。「そう、なんですか?どなたかに相談しないといけないとか?」「ええ、村に村長さんがいらっしゃるように、この森にも長が、...
深い森 9
- 2018/07/09
- 23:00
それだけ言うと、来たときと同じようにあっという間にいなくなったスマンさま。出ていった扉をじっと見ていたユンホさんがびっくりしたように目を真ん丸にして振り向いた。「あのっ!魔術師って年を取るんですね!」「え?」「だっておれ、あ、僕、チャンミン先生さましかお目にかかったことなくて。それにじいちゃんから聞いた話でも、初めてお目にかかったときからチャンミン先生さまはまったくお変わりないって。だから魔術師は...