ご挨拶
- 2019/02/01
- 00:00
2月になりました!!ユノさん、チャンミンさんのお誕生日があります♡ユノさんは33歳、チャンミンさんは31歳になられますね。(韓国では1月1日に34歳と32歳になられてるんでしたっけ?)そして何を隠そう(?)私も、、、、、ま、私の年はいいんですが(笑)それにしても、年々若くなっていくユノさん。チャンミンさんも男っぽくなられたとはいえ、やっぱりおキレイで。どうすればあんなにおキレイでいられるんでしょうね。あ、や...
巻かなかった世界 142
- 2019/02/01
- 23:00
ぼくの変化は授業内容の変化にもつながった。生徒たちの食いつきが違う。目つきも姿勢も教室内の温度さえ、いつもと違う気がした。何より、ぼくの投げた言葉に対する反応が違うんだ。特進クラスだから、集中しているせいで静かなんだと思っていた。でもそうじゃなかったようだ。大学で生徒たちとコミュニケーションを取りながら授業を進める方法を学んだはずなのに、全く実践できていなかったことが身に染みてわかる。淡々と教える...
巻かなかった世界 143
- 2019/02/02
- 23:00
ぼくの変化が影響を及ぼしたクラスは1クラスだけじゃなく、他のクラスもみんな活気のある授業ができた。そのことはぼくが言わなくてもあっという間に他の先生たちに伝わり、国語科主任の先生に飲み会の提案をされた。みんなでぼくの変身をお祝いしてくれるっていうんだけど、そういうのに行ったことがないから返事に困っていたら、今夜は都合が悪いから明日、つまり金曜の夜にしようと他の先生たちが勝手に決めてしまい、同僚との...
巻かなかった世界 144
- 2019/02/03
- 23:00
@Yおれは舞い上がっていたようだ。チャンミンが家族といっしょに住んでることを忘れていた。おれの休みは1週間。その間にチャンミンとの仲をグンと近づけとかなきゃって焦り過ぎたのもある。けど、、同僚との飲み会ってなんだよ?!チャンミンはおれより同僚を選ぶのか?!なんて、バカなことを言い出しそうになるのをなんとか堪えたおれを褒めてやりたい。「せっかく誘ってもらえたんだから、行ってこいよ。」心にもない強がり...
巻かなかった世界 145
- 2019/02/04
- 23:00
「おれが迎えに行っちゃダメか。」「来てくれるの?!」ユノさんの言葉に飛びつくように答えてしまった自分が子どもっぽくてイヤになる。飲み会に誘われたときは、自分が国語科教師として、教員室の一員として、認められたんだってうれしかったけど、時間が経って落ち着いたら、いろんなことが気になってきてしまった。国語科教員には女性が多い。となりの席の先生は10歳くらい上で既婚のお母さん先生だけど、あとは同年代か年下だ...
巻かなかった世界 146
- 2019/02/05
- 23:00
一時間早いですが(;^_^Aユノさん♡お誕生日おめでとうございます!________________「おれ、先生たちに見つからないようにするから。」ああ、ユノさんは本当にぼくの心が読めるんじゃないだろうか。「ごめん、気持ち的には先生方にユノさんを紹介したいくらいなんだけど。」ぼくがユノさんの存在を恥ずかしがってるなんて思ってほしくない。「紹介は勘弁してほしいな、酒の肴にされちゃかなわない。」ユノさんの口...
巻かなかった世界 147
- 2019/02/06
- 23:00
家の前で走り去るユノさんの車を見送って、ほーっと一息吐き出した。ぼくを取り巻くいろんなことが、突然すごいスピードで変わり始めて、心がついていけない。一番変わったのはぼく自身なのかもしれないけど。鍵を開けて入った家は、なぜだかいつもと違って見えた。自分の家なのに妙に落ち着かない。見渡しても昨日出ていったときと変わってるようには見えないから、きっとぼく自身の気持ちの問題なんだろう。初冬の日暮れは早いか...
巻かなかった世界 148
- 2019/02/07
- 23:00
「久しぶりね、チャンミンと並んでキッチンに立つの。」「そういえばそうだね。」手伝えって言ったくせに、冷蔵庫に入れられていた昨夜の残り物を出して並べるだけで、チゲも温めれば食べられる。ふたりで作る必要はなかったみたいだけど。母さんは鍋をかき混ぜ、ぼくは家族それぞれの食器をテーブルの所定の場所にセッティングしていた。「昨夜はごめんね、連絡が遅くなって。」「いいのよ、あなたはもう大人なんだから。慣れなき...
巻かなかった世界 149
- 2019/02/08
- 23:00
ぼくは母さんのほうを向き、母さんもぼくを振り向いた。いま言わなきゃ言えなくなりそうで怖い。「あのねぼく、、好きな人が、いる。」ぼくは怖くて、母さんの顔から目を逸らした。母さんは何も言わない。嫌悪してるんだろうか。母さんは知っているから。ぼくの好きな人が女性じゃなく、ぼくと同じ男ってことを。「チャンミン、」母さんの声が震えてる。ごめんね母さん、ぼくは親不孝な息子だね。「よかった、、本当に、よかったわ...
巻かなかった世界 150
- 2019/02/09
- 23:00
「あなた変わったもの、すごくいい顔してる。」自分で鏡を見たって、まったく変わってるようには見えないけど。「夏休みくらいからよね?違う?」「そう、だけど。」母さんに『何かいいことあった?』って訊かれたときは、まだつき合ってはなかったけれど。「学生のときにも恋人がいたって知ったときは信じられなかったわ。だってあなた、しあわせそうには見えなかったから。」あのころはきっと、しあわせじゃなかったんだろう。「...