ご挨拶
- 2020/03/01
- 00:00
3月になりました。なんだか新型コロナウイルスのせいで世の中が騒がしいですね。本来なら今月はおふたりとのハイタッチ会で、当選された方はウキウキされてるはずだったのに。延期決定が遅いとお怒りの方もいらっしゃいましたが、EXILEのライブなんて当日でしたからね。それを思えばもろもろのキャンセルができただけよかったんじゃないでしょうか←当たってないから他人事wwあとは追加公演と沖縄のイベントですが・・・それまで...
まちぶせ 88
- 2020/03/01
- 23:00
「チャンミン、部活はがんばってる?」「あー、がんばってはいるんですけどダンスが、、」ユノヒョンが少し苦笑いぎみの笑顔を浮かべる。「3人ともあんまり得意じゃなかったもんな。まあ、得意なことを磨くのもいいんじゃないか?」「はい、がんばります。」「オッパ、もう行かないと。」ぼくたちが話してるとボギョンが苛立ったようにユノヒョンを急かした。「ああ、わかってる。じゃあ、ふたりともがんばれよ。」「はい。」ボギ...
まちぶせ 89
- 2020/03/02
- 23:00
ぼくもなんとなく真っすぐ帰る気にはなれなかったけど、グズグズしていてボギョンと出くわすのもイヤだし、母さんに頼まれたウチの近くにはないお店でドーナツを買って帰った。ボギョンのことは言えないけど、ユノヒョンのことは中一で初めて会ったころから話してあるからウソをつく必要はない。「ただいま母さん、これ買ってきたよ。」「わっ、ありがとうチャンミン。どうだった?勉強はかどった?」「うん。さすがあの大学校に一...
まちぶせ 90
- 2020/03/03
- 23:00
夕食時、父さんから母さんから訊かれたのと同じようなことを訊かれただけで、それ以上ユノヒョンのことには触れられなかった。すぐに話題がぼくから妹たちに移ったから、ぼくは安心して食べることができたけど。この状況は、なんだか心臓に悪いかもしれない。別にユノヒョンと付き合ってるとか、そういうことじゃないけど、ぼくがユノヒョンを好きだということが家族に知られたら。やっぱり非難されたり嫌がられたりするんだろうか...
まちぶせ 91
- 2020/03/04
- 23:00
それから毎週日曜日にショッピングモールのカフェで、家庭教師、というより勉強会のようなものをした。ボギョンは初日こそ態度が悪かったし予習もしていなかったけど、次からはぼくと同じように自分でやって解けない問題を教えてもらうようになった。いつの間にかユノヒョンも自分の本やノートを持ってきて、いっしょに勉強し始めた。最初は2時半から3時半の1時間だけだったのが、カフェが空き始める2時ごろからユノヒョンのバ...
まちぶせ 92
- 2020/03/05
- 23:00
もうすぐ夏休み。我が国の夏休みはアメリカや日本に比べたら期間は短い。日本は40日ほど、アメリカなんて3か月もあるらしい。それでもぼくは楽しみにしていた。20日足らずだけど、その間は毎日ユノヒョンに会える!ところが・・・「チャンミン~、ちょっと下りてきて~」階段の下から母さんがぼくを呼ぶ声に返事して、トントンと下りていくと。そこには困った顔をした母さんが立っていた。「どうかした?」「あのね、ボギョンちゃ...
まちぶせ 93
- 2020/03/06
- 23:00
「いえ、ぼくは何も」「だから母さん、誤解だって。」「ボギョンは黙ってなさい!あなたがボギョンを誘ったんでしょ?そうなんでしょ?」「何の話」「チャンミンが先輩に勉強を教えてもらうって言うから、私もいっしょにって頼んだの。ね?そうよね?チャンミン。」ボギョンがぼくの目を見つめていて、その目が「そうだと言え」と語っている。「えーっと、はい、まあ、」「ね?母さん、私が言ったとおりでしょ?」「だったらどうし...
まちぶせ 94
- 2020/03/07
- 23:00
その日の夕食後、後片付けを手伝いながら、ぼくはとても居心地が悪かった。ぼくは母さんの前でウソをついた。小さなころからウソだけはつくなと教えられてきたのに。いままでずっと、一部を話さないことはあってもウソだけはつかずにきたのに。「チャンミン?」「え?」「少し話そうか。」「う、うん。」もしかしたら母さんは気づいてるのかもしれない。もうごまかせないと思った。ごまかしたくないと思った。家族はもう、自分の部...
まちぶせ 95
- 2020/03/08
- 23:00
「母さん、ひとつだけ約束してほしいんだ。これから言う話をボギョンオンマには内緒にしてほしい。おばさんがボギョンのことを心配してるのは十分わかってるけど、ボギョンから誰にも言わないでって言われてるから。」「んー、そうねえ。内容によるって言いたいところだけど、あなたがそう言うなら言わないって約束するわ。きっと言わなくても大丈夫なことなんでしょうから。」ここまで信用されたら、よけいに話さなきゃいけない気...
まちぶせ 96
- 2020/03/09
- 23:00
「あのねチャンミン、ボギョンオンマのことなんだけど、」「うん。」「ボギョンオンマひとりでボギョンちゃんを育ててるから、心配で心配でたまらないんだと思うの。」「うん、わかる気はするよ。」「ボギョンアッパはアメリカに帰ったきりだし、ボギョンオンマも働いてるでしょ?」ウチでハウスキーパーをしてくれてたけど、ウチの下の妹が中学生になったときに辞めたんだっけ。いまは確か、近所のスーパーで働いてるはずだ。「土...