ご挨拶
- 2020/04/01
- 00:00
4月になりました!本当ならいまごろ、沖縄に行ける人はドキドキワクワクしていらっしゃったはずですが・・・新型コロナウイルスのせいで、延期になってしまいました。月末の『XV』追加公演と15周年アニバーサリーイベントも、延期あるいは中止?こちらも行けるはずだった方はガッカリされているでしょうね。私は個人的な事情で申し込みできなかったんですが、それでもアニバーサリーイベントが当日にできなかったことが悔しくて...
まちぶせ 119
- 2020/04/01
- 23:00
モヤモヤしたまま家に帰り、夕食を食べて部屋に入った。まだ頭の中が整理できてないけど、進展があったことはユノヒョンに報告しないといけない。うーん、進展、、したのかなあ。なんて言ったらいいんだろう・・・でも連絡しないわけにはいかない。ぼくはひとりで「うん。」とつぶやいてから携帯を手に取った。「ユノヒョン、いまいいですか?」最初のときはすぐに既読が付いたのに、今度は付かない。ぼくはガッカリ半分ホッとした...
まちぶせ 120
- 2020/04/02
- 23:00
『うーん、結局何があったのかはわからないってことか。』「すみません、訊けなかったです。」『いや、たぶんチャンミンが訊いても答えなかったんじゃないかな。あの子が怒ってた原因もたいしたことじゃないってごまかしたんだろ?』「あー、確かに。」『まあ、女の子たちの仲違いの原因なんておれには想像もつかないけどな。』ユノヒョンに想像つかないなら、ぼくなんかにはそれこそまったくわからない。『何にしろおれたちが口出...
まちぶせ 121
- 2020/04/03
- 23:00
『いや、これ以上はやっぱり言えない。ごめんなチャンミン。』「いえ、、」正直ぼくはホッとしていた。本心ではユノヒョンとボギョンとの間に何があったかなんて知りたくないのかもしれない。あの、変貌したボギョンの顔を見たら、ふたりの間に何かがあったような気がして。もしもそれが事実だったら、ぼくはきっと立ち直れない。ユノヒョンを信じてないわけじゃないけど、女子から迫られたら。たとえ誠実が売りのユノヒョンといえ...
まちぶせ 122
- 2020/04/04
- 23:00
ユノヒョンに、『いつでも連絡して来いよ。』って念を押されて電話を切った。本当に夜は家にいるようだ。文化祭の日、ボギョンに「これからしばらくレポート提出やらテスト勉強やらで時間が取れないんだ。悪いけど。」って言ってたのは、ボギョンと距離を取るための口実じゃなく、本当にそうだったのかもしれない。ユノヒョンらしくない態度だと思っていたけど、本当のことを言っただけだったのかも。それはつまり、ぼくがユノヒョ...
まちぶせ 123
- 2020/04/05
- 23:00
ウチの学校は3年生から成績別クラスになる。2年生の終わりに行った模擬試験の結果で1組から順番にクラス分けされるんだ。ぼくとキュヒョンは1組。リョウクとボギョンは2組だった。体育は1組と2組の男子が合同でするから、そのときは3人揃う。それに昼食もいっしょに摂ることが多くなって。会うのが部活だけだったときよりもっと仲良くなった気がする。入学式の一週間後に部活紹介をして、放課後部室に行って驚いた。部屋の...
まちぶせ 124
- 2020/04/06
- 23:00
新入生の全員が踊れる子たちだったことで、ぼくたちは一応先輩として指導しないといけないんだけど・・・「ムリだよな。」「ムリだよね。」はあ~3人で顔を突き合わせても、出るのはため息ばかり。「なあ、ユノヒョンに来てもらえないかな。」「へ?」キュヒョンの提案にぼくは驚いて声が裏返ってしまった。「そんなびっくりしなくてもいいじゃんww チャンミンはときどき部のことでユノヒョンに相談してるんだろ?」「あ、ああ...
まちぶせ 125
- 2020/04/07
- 23:00
ユンヒョンはきっと忙しいに違いない。だけどぼくが頼んだら、優しくて面倒見のいいユノヒョンだから断りにくいかもしれない。キュヒョンとリョウクには頼んでみるって言ったけど、やっぱりやめとこうかな・・・それに、、今年の新入生は女子が多いし。それぞれタイプは違うけど、みんなかわいいし。みんな踊れるからきっとユノヒョンもかわいがって、、あ~~~!ぼくはいったい何を考えてるんだ。これじゃまるでぼくが新入生たち...
まちぶせ 126
- 2020/04/08
- 23:00
ユノヒョンは水曜日の夕方は時間があると言う。ぼくたちの高校も水曜日は先生方の職員会議があるとかで3年生の補習もないし、一週間のうち一番部活の時間が長く取れる日だ。一応水曜日の放課後、部室に来てもらうことに決めて。ユノヒョンから、学校で手続きが必要かもしれないから顧問の先生に訊いておくように言われて電話を切った。切ってから、部活の時間が水曜日が一番長いことをユノヒョンも知ってるはずだと思い至り。もし...
まちぶせ 127
- 2020/04/09
- 23:00
ユノヒョンは携帯を触れない場所では電源を切っていると聞いていたので、先生との話の内容をメッセージして、ぼくも電源を落とした。昼休みにキュヒョン・リョウクと部室でお弁当を広げて、携帯の電源を入れたらブルッと来る。「ユノヒョン、水曜日に来てくれるって。」「お、やったね。」「よかった~」それぞれ自分のお弁当をつつきながら、安堵の息をつくキュヒョンとリョウク。ぼくも半分は安心したけど、あとの半分は・・・「...