ご挨拶
- 2020/05/01
- 00:00
5月になりました!!え?もう5月?!いやいや、毎年同じこと言ってるような気もしますが、今年は殊更に早いような気がします。先日は総拍手数20万という、とても大きな節目を迎えさせていただき、まことにありがとうございました♡みなさんの毎日のポチポチが重なって20万回!それも、ちょうど15周年記念日!の前の日ww前祝いで縁起がよかったですヽ(^o^)丿これからもよろしくお願いいたします♡世の中は黄金週間真っただ中?...
まちぶせ 149
- 2020/05/01
- 23:00
一年生を先に帰らせて、ぼくたちとユノヒョンはこれからのことを少し話した。一年生のダンスは自主練をしっかりしているから文化祭までには仕上がるだろうってユノヒョンが言ってくれる。ただ、できたら鏡のあるところで練習させてやりたいから、スタジオを借りられないか聞いてみてくれるらしい。ぼくは明日あの子たちの週末の予定を訊いておくと約束した。「ヒョンは大丈夫なんですか?」「ああ、日曜の夕方までなら空いてるよ。...
まちぶせ 150
- 2020/05/02
- 23:00
ぼくは家に帰るなり、自室で踊ってみた。PCでDVDを再生して、その音に合わせて。振り付けはユノヒョンが言ったとおり、体が覚えていたけれど・・・音について行けない。腕が上がらない。代わりに息が上がって。最後は脚がもつれて転んでしまった。「はあ~、これじゃダメだ。」わかってたことだったけど、現実になるとやっぱりショックだ。あんなに練習したのに。あんなにがんばったのに。いや、だからこそやらなくちゃいけな...
まちぶせ 151
- 2020/05/03
- 23:00
翌朝、予想以上の全身筋肉痛でうめきながら体を起こした。今日は木曜日、週末は目の前なのに・・考えてたってどうしようもない。振り付けはなんとかなりそうだけど、問題は体力だ。朝食は普段の倍食べた。妹たちがシャワーの順番でジャンケンしているのをしり目に、カバンを持って家を出る。いつもより早く出て、バスに乗らず歩き続ける。学校まで、はちょっと遠いかもしれないけど、途中までならなんとか。カバンの重さも復活した...
まちぶせ 152
- 2020/05/04
- 23:00
ユノヒョンとの約束は午後一時。前にも行ったことのあるスタジオ前に集合だ。めちゃくちゃ緊張してるけど、考えたら久しぶりにユノヒョンと会えるんだ。しかもふたりきりって初めてじゃなかったっけ?もちろん、まったくふたりきりの時間がなかったわけじゃないけど。緊張とは違う意味でドキドキしてきて、気をつけないと口元が緩んできてしまう。見覚えのある街並みが見えてきて、そろそろ最寄りのバス停が見えてくるは、、、ず、...
まちぶせ 153
- 2020/05/05
- 23:00
「チャンミンは昼ご飯食べてきた?」「あー、朝起きるのが遅かったから朝昼兼用で食べてきました。」「そう。俺食べてないから付き合ってよ。」「で、でも、お腹いっぱいになると踊れないんじゃ。」「けど、空いてたら体力もたないよ。だから軽く、ね。」ちょうど空いていた窓際の席に向かい合わせに座って、ユノヒョンはさっそくメニューを手に取る。軽くねって、ユノヒョンはたぶん甘い物だろう。ぼくはサンドイッチとかにしよう...
まちぶせ 154
- 2020/05/06
- 23:00
「勉強ははかどってるか?」「ええ、まあなんとか。」「チャンミンもキュヒョンも1組なんてすごいよな。おれも鼻が高いよ。」「ヒョンだって1組だったじゃねーですかww」「そうだけどさ。おれの1コ下は2組と3組だったから。」そうだったっけ。「けど、文化祭までは部活に重点置いてくれよな。それが済んだら受験一色になるんだからさ。」「はい、そのつもりです。」「もしわからないところがあれば、また連絡くれたらいいか...
まちぶせ 155
- 2020/05/07
- 23:00
注文した物が運ばれてきて、バイトの子がテーブルに置いてくれる。ユノヒョンの前にパンケーキのお皿を置きながら、ユノヒョンの顔を見つめて。ユノヒョンもしっかりその子の顔を見て、「ありがと。」なんて言うからまた頬が赤くなる。本当に罪な人だよ、ユノヒョンは。ぼくの前にサンドイッチのお皿とコーヒーカップを置いたときも、意識がユノヒョンのほうにあるからかソーサーの端がお皿に当たって少しだけコーヒーがこぼれた。...
まちぶせ 156
- 2020/05/08
- 23:00
ユノヒョンはぼくの手の甲をついと撫でてから離す。ぼくは離れていくユノヒョンの手を追いかけそうになる手を反対の手で掴んで止めた。「美味そう♡」やっぱり♡が聞こえるユノヒョンの声。ユノヒョンはふわふわのパンケーキにシロップをたっぷりかけて、ナイフは使わずフォークだけで掬うように切って口に運ぶ。「うんま♡」唇に付いたシロップを舐める舌が赤くて、、ぼくはなんだか体の奥から暑くなって、額に汗がにじんできた。「...
まちぶせ 157
- 2020/05/09
- 23:00
ハンカチを出すついでに、いつも持ち歩いているポーチも取り出した。「お、それ。めっちゃ懐かしいな。」そうだろうと思う。だってこのポーチは、高校の学食でユノヒョンのために持っていってたものだから。ドンへヒョンたちからは『ユノヒョンお世話セット』と呼ばれていた。中に入っているのは、ポケットティッシュ・ウエットティッシュ・ハンカチ・ごみを入れるためのビニール袋。もうひとつのポーチには、傷薬・絆創膏・爪切り...