ご挨拶
- 2020/06/01
- 00:00
6月になりました!沖縄に続いて南九州も梅雨入りしたようですね。これからしばらくは低気圧との闘いになるんでしょうか(-_-;)緊急事態宣言は解除されましたが新型コロナウイルスとの闘いはまだまだこれから。第二波・第三波がいつやってくるかわかりません。それなのに、医療従事者用のマスクや防護服が不足したままとは。この間政府はいったい何をしていたのでしょう?PCR検査を一日二万件できるようにするとか、マスクを大量生...
まちぶせ 180
- 2020/06/01
- 23:00
「じゃ、じゃあ、なんで恋人だって、」ぼくがドンへヒョンとヒョクヒョンは恋人なのか?って訊いたら、ドンへヒョンは確かに「うん!」ってうれしそうにうなずいた。けど告白もしてないのにどうやって恋人になるんだ?ぼくの頭の中は???でいっぱいでプチパニックだっていうのに、ユノヒョンはにんまり笑っている。「うーんと、、チャンミンだから話すんだけどさ。」「もちろん誰にも言ったりしません。」ユノヒョンは「うん」と...
まちぶせ 181
- 2020/06/02
- 23:00
「それが高三の進路決めで初めてケンカしたらしいんだ。」「ケンカ、ですか?」あれ?「高校進学はおれが誘ったっていうか、ムリ言って来てもらったようなもんだけど、大学校はそれぞれ希望があるだろ?」「え、ええ。確か同じ大学校の違う学部、でしたよね。」「そう。ヒョクには明確な夢があって、そのために学部を選び、学校を選んだんだけどね。そこはドンへにはちょっと難易度が高すぎたんだよ。」その話はなんとなくだけど知...
まちぶせ 182
- 2020/06/03
- 23:00
「カッコいいですね、ヒョクヒョン。」ぼくが知ってる普段のふたりはいつだってふざけ合ってるから。告白してない、っていうのはもしかしたら照れ隠しなのかもしれない。「そうだな。」ユノヒョンの静かな声が耳から胸に沁みとおっていく。「『好きだ』とか『付き合ってくれ』とかじゃないけど、これって立派な告白だっておれは思ってるんだけどね。」「実際それでお互い恋人だって認識したんでしょ?」「まあ、その辺はふたりとも...
まちぶせ 183
- 2020/06/04
- 23:00
「ユn」突然鳴り出した携帯のアラーム音。バスの発車時刻に間に合うようにアラームをセットしていたんだった。時間を巻き戻せるならアラームなんてかけない。それより母さんの頼みも断って、「あー、時間切れか。」ユノヒョンの苦笑いがぼくには痛い。「でも、」「お母さんが待ってるんだろ?」「だ、だけど、」「だいじょぶ、おれたちにはいくらでも時間はあるよ。な?」ユノヒョンの余裕の笑みがぼくにはなんだか憎たらしかった...
まちぶせ 184
- 2020/06/05
- 23:00
バス停に着くとすぐにバスがやってきて、ぼくは心の中で舌打ちする。いつもは時刻表通りに来ないくせに、こんなときだけ。「明日、待ってるから。あ、それと一年生たちは来週来てもらって。」降りる人が終わって、乗車口の扉が開く。他の人が乗り込んでから、ぼくは最後にステップに足をかけた。「あの!」後ろ髪引かれる思いでつい振り返り、何を言えばいいかわからなくて口をつぐむ。「・・・あとで連絡、します。」ユノヒョンの...
まちぶせ 185
- 2020/06/06
- 23:00
バスの中でも買い物に寄ったスーパーでも、頭の中ではユノヒョンの言葉が木霊のように響いていた。そしてユノヒョンのあの笑顔。いままでにも何度か見てきたけど、特に今日の笑顔はとてもキレイだった。それがぼくにだけ向けられていたことが、ぼくにはものすごく特別なことで。だって、ユノヒョンはいつだって誰にだって優しいし、誰にだって微笑みかけるから。ドンへヒョンやヒョクヒョンや軽音部の仲間といるときも、学校ですれ...
まちぶせ 186
- 2020/06/07
- 23:00
いつもなら着替えて母さんを手伝いに行くんだけど、いま顔を合わせるのはなんとなく気まずい。階段の上から階下へ声をかける。「母さん、手伝わなくていい?」「いいわよ~、いまのうちにシャワー浴びちゃいなさい。」「はーい。」よし!心の中でガッツポーズして、着替えを持って浴室に向かう。いつもより手早くシャワーを浴び、ざっと髪を乾かして自室に駆け込んだ。勉強机の椅子に腰かけて携帯を手に取ったものの、どんな話をす...
まちぶせ 187
- 2020/06/08
- 23:00
『チャンミンから連絡あるまで待ってようと思ってたんだけどさ、待てなかったww』「すみません、先にシャワー浴びてて。」本当は悩んでて遅くなったんだけど、、『そうか、汗かいたもんな。』「はい、まあ・・」ヤバい!こんな返事じゃ会話が続かない!『・・・・・』ほら見ろ、ユノヒョンも黙っちゃったじゃないか。何か言わなきゃ、何か気の利いた事、『あのさチャンミン、』「は、はい。」『えっと、連絡くれようとしてたって...
まちぶせ 188
- 2020/06/09
- 23:00
トントンと階段を駆け上がる音が近づいてきて、ドアがノックされた。「お兄ちゃん、ご飯だって。」妹のスヨンの声が扉の前を通り過ぎていく。同時に電話の向こう側からも同じ声が聞こえた気がした。『ああ、今行く。』え?じゃあさっきのは気のせいじゃなくて?『ごめん、晩ご飯できたって妹が呼びに来た。』「あ、ウチもたったいまww」『あー、だから二重に聞こえたんだwww』「そうみたいですね。えっと、じゃあまた。」『う...