ご挨拶
- 2020/12/01
- 00:00

みなさま!とうとう12月になってしまいました(´;ω;`)ウゥゥ早めに大掃除しようと思ってたのに、お風呂のカビ取りしただけ。暖かいうちにと思っていたのに、ここ数日は寒いし。寒い日は動く気になれません(暖かくても)動かないけどww)。ところでみなさんの周りで新型コロナウイルス感染者は出ていませんか?私が住む市では二か所(飲み屋さんとカラオケサークル発表会)もクラスターが発生し、夫の職場関連施設にクラスターで感染...
シルクとコットン 310
- 2020/12/01
- 23:00

トゥギヒョンはSNS事件のことはあまり気にならないようだった。「諦めてくれるかな、あいつ。」「さあね。俺もああいうタイプは初めてだからわからないけど、セレブって世間体はやたら気にするからもう大丈夫なんじゃない?」「だったらいいけど。」チャンミンの反応は少し違った。「セレブは確かに世間体を気にするけど、それより自分のプライドのほうが重いんじゃないかな。」「チャンミンが勤めてた病院にセレブ病室ってあった...
シルクとコットン 311
- 2020/12/02
- 23:00

「なあチャンミン、」「うん?」週末のベッドは、週に一度の夫夫の語らいの場所。けだるさと甘さと熱に包まれて、心の奥に仕舞っていることが漏れ出すことがある。「セレブ病棟に、配属されたかった?」寸の間の沈黙の後、おれの二の腕に首を乗せ、おれの胸に手のひらを置いていたチャンミンの吐いた息がおれの腋をくすぐった。「看護師になりたてのぼくにとって給料が上がるのは魅力だったよ、特別ボーナスもね。」「金のため、か...
シルクとコットン 312
- 2020/12/03
- 23:00

さすがに二回がんばったら、翌朝は起きるのが遅くなった。チャンミンにブツブツ言われながら(誘ったのはそっちだろって言葉は飲み込んだ)洗濯をして掃除をして。お義母さんは相変わらず畑に行ってて、食卓の上におれたちの食事が置いてくれてあって。台所には昼食の用意ができていた。「かあさんって何時に起きてるんだろうな。」「いつもは夜明けくらいに起きてるみたいだけど。」「昔っから休んでるところ、見たことなかった。...
シルクとコットン 313
- 2020/12/04
- 23:00

食後の片づけのあと、おれは書斎にこもった。マダムリーとお嬢さんたちのデザインを考えるためだ。パリのセレブたちはTPOに合わせて、ドレスのときもあればジーンズにTシャツのときもある。でも我が国のセレブたちがどんな服装で慈善パーティーに行くのかわからなかったから、参考になる画像をネットで探してみた。たくさん写真が見つかったけど、芸能人のファッションチェックみたいに着ているものがきちんと写っているのはあま...
シルクとコットン 314
- 2020/12/05
- 23:00

しかし、アンリの店は紳士服しか扱っていないはず。もしかしてマダムリーの旦那さんがアンリの作品を愛用している?いや、アンリのターゲットは30~40代だったから・・・年齢的にはギリギリ?でもあのマダムリーの旦那さんなら、実年齢より若く見える人かも。コンコンコン「ユノ、お昼ご飯できたけどどうする?」「あー、腹は減ってないけど、、行くよ。」考えをまとめるには気分転換が必要だ。それと、チャンミンの笑顔。「仕事は...
シルクとコットン 315
- 2020/12/06
- 23:00

さっき朝食を食べたばかりとは思えないほど次々と食べ物を口に運ぶチャンミンを斜めに見ながら、おれはお義母さんが入れてくれた温かいお茶を飲んだ。食後すぐに動くと内蔵に負担がかかるとかって、お茶を飲みながらあれこれ話をするのが習慣になっている。「メリヤスの機械が動いてましたよ。久しぶりにあの音を聞いて、なんだかうれしかったです。」古い機械を捨てずに置いといてくれてよかった。おれが知ってる一番古い機械はあ...
シルクとコットン 316
- 2020/12/07
- 23:00

夕方までに仕上がった分を受け取る約束をして家に戻る。チャンミンとお義母さんは洗濯物をたたんでいた。「工場長さんたちがんばってくれてたよ。」「そうですか。みなさん楽しそうだったでしょ?」「なんか、すごく張り切ってたね。特に職人さんたちの目が輝いてたな。」「職人さんたちはせっかくの技術を発揮する場所がありませんでしたからね。あの機械をいじれるのがうれしくて仕方ないみたいですよ?」古い機械だからいまも使...
シルクとコットン 317
- 2020/12/08
- 23:00

夕方、工場長が試作品を持ってきてくれた。「新しい色見本もご覧になってください。」渡されたのは青から紺の濃淡の生地を10cm四方に切ったものが数種類張られた厚紙。「これは、、藍、ですか?」「そうです。さすがご存じですね。」「この辺りで藍染をやっているところがまだあったんですね。」「ええ。南のほうでは伝統工芸として苧麻(モシ)を染めているところがあるようですが、ここは娘さんが後を継ぎたいとおっしゃって。いま...
シルクとコットン 318
- 2020/12/09
- 23:00

翌日、トゥギヒョンが出勤してくるのを待って叔母さんといっしょにデパートに出かけた。若者の街新村だから若い人が多いはずなのに平日だけどまあまあの人出がある。腹ごしらえを先に済ませ、携帯に表示させた情報を頼りに売り場を探した。「あ、あった。」婦人服フロアの端っこ。鮮やかな色とりどりのチマチョゴリがずらっと並んだ韓服売り場の奥。あまり目立たないところに押し込まれるようにしてその売り場、というかコーナーみ...