ご挨拶
- 2021/01/01
- 00:00

明けましておめでとうございます♡昨年中も365日毎日お越しいただいて、ありがとうございました。昨年はコロナに明けコロナで終わりました。今年もwithコロナの一年になるんでしょうか。ワクチンが世界中に行き渡れば収束するんでしょうか。人間はいままでいくつもの伝染病を撲滅してきましたが、中でもコロナウイルスは手強い相手のようです。風邪もコロナウイルスらしいですが、まだ特効薬もワクチンもできていません。その上グロ...
シルクとコットン 341
- 2021/01/01
- 23:00

「でもやっぱり俺があんなこと言わなければっ!」ミノは目に涙をいっぱい溜めてそう叫ぶとうつむいてしまった。トゥギヒョンがなだめるようにミノの肩を抱く。「ミノ、おまえのせいじゃない。これはおれとカン・セナとの問題だ。だから自分を責めなくていいよ。」と言っても、ミノは正義感が強いし熱血だからそう簡単には納得しないだろう。「しかしこれ、どうすればいいんだろうな。」「警察に通報しよう。」トゥギヒョンの意見は...
シルクとコットン 342
- 2021/01/02
- 23:00

ミンソプにカトクを送ると、家にいるという。訪ねてもいいかと訊くと待ってると返事が来て、住所が送られてきた。チャンミンに、ナビへの入力を頼んでおれはエンジンをかける。「大検察庁の南なんだね。」「ああ、親父さんは検察官だからな。」いまはソウル中央地方検察庁にいるはずだ。若いころはあちこち地方に行かされる転勤族だったから、ミンソプはおじいちゃんたちに育てられていた。ソウルに転勤になって家を買い、いまもい...
シルクとコットン 343
- 2021/01/03
- 23:00

玄関を上がってすぐの扉を開けて中に招き入れられた。そこはいわゆる応接間ってやつだ。ウチは昔ながらの韓屋の流れでリビングと応接間がいっしょだけど、この家は違うらしい。親父さんの仕事柄、お客の質が違うんだろう。「いま俺ひとりなんだ。なんか入れてくるからゆっくりしてってくれよ。」「どうぞお構いなく。」チャンミンはあくまで礼儀正しい。しばらくしてトレイにカップを3個乗せてミンソプが戻ってきた。「インスタン...
シルクとコットン 344
- 2021/01/04
- 23:00

しかし、話を聞き終えたミンソプは渋い顔になった。「うーん、それはちょっと厄介だな。相手の意図が見えない。」「そうなんだ。表向きはただ仕事を依頼されただけなんだけど。」「写真だって盗撮には違いないけど、サンプルとして撮っただけって言えないこともないしな。」「そうだけど、おれにとったら立派な脅迫だ。チャンミンがおれの大切な人だってわかってるぞって言われてるようなもんだからな。」「カン・セナさんはそうま...
シルクとコットン 345
- 2021/01/05
- 23:00

「チャンミン、あの事務長ってどんな人なんだ?」「さあ、直接の関りはほとんどなかったから。」「あの人もカン一族なのか?」「あー、一族といえばそうかもしれないかな。前院長の奥さまの弟、だったと思うから。」「ってことはカン・セナの叔父さんか。」「でも事務長さんの評判は悪くなかったよ?物腰の柔らかい優しい人だって聞いたことがある。」うーん、確かに人当たりは良さそうだったけど。「封筒の中身を知らずに持ってき...
シルクとコットン 346
- 2021/01/06
- 23:00

ミンソプはそのあと、おれたちにいくつか注意することを教えてくれた。この話を断るなら早いほうがいいこと。事務長以外の人とは接触しないこと。話をするときは必ず録音すること。断ったあとはチャンミンは決してひとりで行動しないこと。滅多なことはしないだろうけど、用心するに越したことはない。「おれが送り迎えするからな。」「そんなたいそうなことしなくていいよ。町の中なんだし。」「けど、写真撮られたの気づいてなか...
シルクとコットン 347
- 2021/01/07
- 23:00

翌朝、出勤途中にチャンミンを送っていった。チャンミンはおれが心配性だって苦笑いしてたけど。チャンミンにもしものことがあったら、おれはどうなるかわからないから。チャンミンもきっとそれをわかっているから、苦笑いしながらもおれの気が済むようにさせてくれている。「・・・ってことで、これから金曜日はおまえたちだけでがんばってくれ。」「「「わかりました!」」」ミノとスホはもちろん、カイもふたりから話を聞いてい...
シルクとコットン 348
- 2021/01/08
- 23:00

『はい、テハン病院です。』コール音が1回鳴り終わる前に、若い女性の声が聞こえてきた。「わたくしチョン・ユンホと申しますが、事務長さんをお願いします。」『チョン・ユンホさまですね。しばらくお待ちください。』音楽が流れていたのはほんのわずかの間。『もしもしっ』勢い込んだ事務長の声が聞こえてきた。『お引き受けいただけますね!』「あ、いえ、やはりお引き受けはしかねます。」『は?どうしてですか。あの金額では...
シルクとコットン 349
- 2021/01/09
- 23:00

「何なんだいったい。」トゥギヒョンも電話を見つめながらぽつんとつぶやく。さっきのは大きな病院の事務長の態度とは思えない。あれじゃ駄々をこねる子どもとおんなじだ。首になるとか何言ってんだ。けど・・・最初に来たときもそそくさと帰っていったよな?あのとき、断られるのを怖がってるみたいじゃなかったか?もしかして、、「事務長はカン・セナに脅されてるんじゃ、、」「え?まさか、」「脅すっていうのはオーバーかもし...