ご挨拶
- 2021/02/01
- 00:00

2月です!ユノさんとチャンミンさん、そして私のお誕生日月♡先月はユノさんのソロカムバで活発に活動してくださって忙しかったですね。会えないのは寂しいけど、離れていても応援できる時代でよかった(≧∇≦)韓国のラジオ番組はテレビみたいに観ることができるし。バブルやインスタライブではユノさんと直接おしゃべりしている気になれます。いい時代になったな~なんて昭和人間の私は感激と感謝の日々です(*´艸`*)これからまだまだ...
シルクとコットン 372
- 2021/02/01
- 23:00

ナヨンさまが考えてくれたのは、マダムリーがおれの後ろ盾だとカン・セナに思わせて諦めさせるというものだった。セレブ界の力関係がおれにはわからないから、たったそれだけのことで諦めてくれるかどうか半信半疑だけど。翌週の土曜日、午後にホテルのイベント会場でパーティーがあるという。「パーティーってことは、ユノはタキシード着るの?」その夜、迎えには間に合わなくてお義母さんが代わりに行ってくれた。「いや、普通の...
シルクとコットン 373
- 2021/02/02
- 23:00

おれのスーツは黒に近い濃い藍染で仕立てた。イ親子と揃えてパジチョゴリにしようかとも思ったけど、それじゃまるで家族みたいになりそうだからやめた。シャツはチョゴリと同じ光沢のある白。ネクタイは締めず、ポケットチーフの代わりにお嬢さんたちのワンピースの端切れを胸ポケットからのぞかせる。「ノーネクタイで崩れた感じになるかと思ったけど、ユノが着るとシャレてるな。」「色がいいからな。品がある。」「これでレディ...
シルクとコットン 374
- 2021/02/03
- 23:00

パーティー当日、支度したおれとヒチョリヒョンは昼からマダムリーの家に出かけた。ソウルでも高級住宅街として名高い平倉洞(ピョンチャンドン)。昔からの大金持ちの家が立ち並ぶ閑静な住宅街で、ときどきドラマのロケ地になるようなところらしい。坂道の両側にある石積みの壁さえ、城壁を思わせる荘厳さがある。「この家、だな。」入り口横に貼られている番地表記を確かめて、家の前に車を停めた。インターフォンを押すと出迎え...
シルクとコットン 375
- 2021/02/04
- 23:00

ナヨンさまは緩く編んだ三つ編みの先にチョゴリの襟の共布を結んでいる。仮縫いのときより一層輝きを増し、自分で鏡の中の自分にうっとりと見とれるほどだ。刺繍された花は、ヒナギクか。ナヨンさまによく似合っている。そこにまだ髪が濡れたままのボヨンさまが現れて、ナヨンさまにお小言を言われ。それを受け流したボヨンさまと交代して。「どうせヘアメイクしてもらうんだから乾かしても二度手間じゃない。ねえ、そう思わない?...
シルクとコットン 376
- 2021/02/05
- 23:00

一時間早いですが( ̄▽ ̄;)ユノさん、お誕生日おめでとうございますヽ(^0^)ノ_______________家政婦さんがコーヒーを持ってきてくれたところへ、玄関からマダムリーが上がってきた。「ただいま。ごめんなさい、遅れてしまったわね。」「いえ、大丈夫ですよ。」「いまボギョンが始まったところよ、母さん。ボギョンもヘアとメイクもしてもらうからまだ時間はあるわ。」「そうなの?じゃあシャワー浴びてくる時間はあ...
シルクとコットン 377
- 2021/02/06
- 23:00

おれの車はヒチョリヒョンに任せて、おれはイ家の車の助手席に乗せてもらった。親子は後部座席に3人並んで座っている。出がけにもう一度ヒチョリヒョンに化粧直しをしてもらって、3人ともご機嫌だ。ボヨンさまのリボンの刺繍はバラの花。それも品種改良では作り出せず、遺伝子操作でやっとできたという青いバラだ。その特別感がいいらしい。パーティー会場があるホテルの正面玄関に車を乗り付け、運転手さんとおれが先に降りて後...
シルクとコットン 378
- 2021/02/06
- 23:00

すみません、二話同時に更新してました( ̄▽ ̄;)______________________________フロアスタッフさんが一番上座の席の椅子を引いて待っていたのをマダムリーが手で制して。おれに目で合図したから、スタッフさんに代わっておれが椅子を押した。おれにもとなりに座るように促し、お嬢さんたちが座ってからおれも腰を下ろす。すると、いままでテーブルの周りで立っていた人たちが次々と席に着いた。どうやらマダムリーが座るのを待って...
シルクとコットン 379
- 2021/02/07
- 23:00

カン・セナと夫の席は入り口の近く。つまり一番末席だ。さすがに席順を無視するほど非常識ではないらしい。気を取り直した司会者が式次第の進行を初めて。挨拶のあと寄付総額を発表し、壇上に寄付を受ける『緑の傘子ども財団』の理事長が上がる。プレゼンテーターとしてマダムリーの名が呼ばれ、おれが椅子を引いてマダムリーが立ち上がって。マダムリーは颯爽と壇上に上がって、目録を進呈した。大きな拍手の中、戻ってきたマダム...
シルクとコットン 380
- 2021/02/08
- 23:00

せっかくの食事の味はほとんどわからなかった。といっても、ホテルのホールでセレブばかりが出席しているパーティーだからフレンチのフルコースとか出るのかと思っていたけど。おれたちがいつも食べてるような家庭料理ばかりだった。慈善パーティーという趣旨を徹底しているらしい。徹底していないのはカン・セナのドレスだけだ。食事中、マダムリーのところには入れ替わり立ち代わり誰かがやってくる。ウチの店のお客さんはおれに...