ご挨拶
- 2021/06/01
- 00:00

6月になりました!私の住む地方は、先週は雨が多かったですが、この2~3日は梅雨の中休みです。暑かったり寒かったり。晴れた次の日は土砂降りになったり。この状況で気象病にならないほうが不思議かもしれません。なんとなくだるかったり低気圧頭痛になったり。歳のせいか、気温や天候の変化に体がついていけません。それでもユノさんチャンミンさんを思い浮かべて、なんとか乗り切っています。妄想力って偉大だな~(*´艸`*)毎...
シルクとコットン 493
- 2021/06/01
- 23:00

ランチのコースとは思えないほど種類も量もたっぷりあって、おれは満腹になった。しかもこの店はパンが自家製らしく、次々と焼き立てのパンがサーブされて。おれは途中で断ったけど、チャンミンはその都度もらっていたからさすがのチャンミンも満腹になったようだ。ゆっくり食後のコーヒーを飲み終えて席を立ったときにはお客はおれたちだけになっていて。恐縮しながら支払いしていると、チャンミンがレジ横に袋詰めされたパンが並...
シルクとコットン 494
- 2021/06/02
- 23:00

来るときは教えてもらった店を目指して急ぎ足で歩いていたから、帰りは道路沿いの店を覗きながら歩いた。チャンミンの目は食べ物屋や酒屋に向き、おれはどうしても服屋が気になる。一軒の服屋のショーウインドウに飾ってある服が気になって、じっくり見たくて立ち止まった。そのとき目の端に入った黒い人影。黒いキャップを目深にかぶり、黒いマスクをした顔をうつむき気味にしているから顔はほとんど見えない。上から下まで黒づく...
シルクとコットン 495
- 2021/06/03
- 23:00

春とはいえ、まだ寒くて防寒用の上着を着ていたのがよかったようだ。出血はしていたけれど、ナイフの刃先が脇腹をかすっただけでたいした傷にはなっていなかった。いつもは冷静で頼りになるチャンミンは、救急車に同乗してからもおれの名前を呼ぶばかりで看護師としての仕事はできず。おれが事故ったと電話したときに『震えがきた』と言っていたのが大げさじゃなかったことをいまさら実感できた。「先生、縫わなくてもいいんですか...
シルクとコットン 496
- 2021/06/04
- 23:00

ソンチーム長の携帯が着信を告げて、頭を下げてから廊下に出て行った。チャンミンはおれの服の切れた部分を確かめてため息を吐いた。「この服がユノを守ってくれたんだね。」「まあな。けどその前におれの運動神経の良さもあるけど。」おれの自画自賛をチャンミンは鼻で笑って、ひょいとシャツをめくりあげて「あっ」と声を上げる。「出血してる。」そりゃさっきケガしたところなんだから、すぐに血が止まることはないと思うけど。...
シルクとコットン 497
- 2021/06/05
- 23:00

事情聴取と言ってもふたりの刑事が一部始終を見ていたんだから、これほど確かな目撃証言はない。「現行犯逮捕ですからね。とぼけることはできませんし、ソウルに身元照会してますからすぐに返事が来ると思います。」おれが訊かれたのは、いつアイツがいることに気づいたかってことだけだった。チャンミンも同じことを訊かれたけど、おれが動くまでまったく気づいていなかった。「ウチの刑事たちによると、チョンさんたちが立ち止ま...
シルクとコットン 498
- 2021/06/06
- 23:00

_________________すみません(-"-;A ...アセアセぼんやりしている間に、総拍手数が25万を超えてましたww拍手履歴を見てみたら、たぶんですが、昨日の夕方5時ごろにポチってくださった方じゃないかと思います。遅くなりましたが、ありがとうございましたヽ(^o^)丿_________________チャンミンが帰ってくるまでに、看護師さんが入院患者用のパジャマを持ってきてくれて。入院手続きは警察のほ...
シルクとコットン 499
- 2021/06/07
- 23:00

おれたちの甘い時間をジャマしたのは、おれたちを警護してくれてる刑事のひとりだった。「あの、これ。」病室には入らず、廊下から差し出す紙袋。どこかで見覚えのある??あ、あのレストランで買ったパンだ。「ああ、あのお店の。」チャンミンも思い出したらしい。「先ほど買われた物は、その、あの騒動のときに汚れてしまいまして。」「ああ、そういえばぼく、いつの間に手離しちゃったんだろう。」「それは自分たちもわからない...
シルクとコットン 500
- 2021/06/08
- 23:00

とうとう500話(-"-;A ...アセアセ_________________チャンミンが飽きずに紙袋の中を覗いてはニマニマしているのを、おれも飽きずに眺めていたら、ふたたびノックの音がした。「夕食です。」さっきとは違う刑事さんが廊下からトレイを差し入れてくれるのをチャンミンが受け取って。「へえ、ごちそうじゃん。」おれは入院ってしたことないけど、子どものころ親戚の誰かの見舞いについていったときに、病院のご飯は...
シルクとコットン 501
- 2021/06/09
- 23:00

ふたりとも夕食を済ませ、片づけは扉を開けて外の刑事に渡すだけ。ある意味おれたちは軟禁状態のようなものだが・・・「まあ、たまにはいいか。」「うん?」「あーいや、」あいまいに笑ってみせると、チャンミンもそれ以上は突っ込んでこなかった。「ついでに本でも買ってくればよかったな。」「ああ、やることないもんな。」ここがホテルでおれがケガしてなければ、、、「テレビでも観る?」「ああ。」備え付けのテレビの電源を入...