ご挨拶
- 2021/07/01
- 00:00

7月になりました!今年も半分終わってしまいました(-"-;A ...アセアセ私が住む地方では、雨は降らないのに曇ってジメジメする日が続いていて。体が重くちょっとしんどいです。そして私にとっては一年で一番忙しいとき。もしかしたら、決算作業をしなきゃいけないと思うだけでしんどいのかもww今月はワクチン接種もあるし、ぼちぼちがんばります!...
シルクとコットン 523
- 2021/07/01
- 23:00

「それで、わかったことって?」ミンソプがまだまだ警部の自慢話を続けそうだったから、ドンホに話を促した。「うん。実はさ、ヨ・グクテが事故を起こしたあと、事務長が出頭してきたらしいんだ。しかも病院の裏帳簿を抱えて。」おれとチャンミンは顔を見合わせてうなずき合った。あの事務長はしゃべるかもしれないと、ふたりで話し合っていたからだ。そうか、きっと事務長は自分も殺されるかもしれないと思って出頭したんだな。「...
シルクとコットン 524
- 2021/07/02
- 23:00

「浮気相手を連れ込んでホテル替わりに使う人は前からいたみたいなんだけど、カン・セナが看護師さんにその、、性接待させることを思いついたって。」あ、、「そんなウワサは、聞いたことありましたけど・・・」「ホントにやってたんだな。」「性接待っていっても実質売春斡旋みたいなもので、お金取ってたって。」看護師さんに何をさせてるんだ!?「そのうちハイになるクスリが欲しいって言うお客が出てきて、最初は向精神薬や麻...
シルクとコットン 525
- 2021/07/03
- 23:00

「カン・セナもあのマフィアと関わり合いになったのが運の尽きだったんだろうな。」「そのマフィアってどんなやつらなんだ?」「表向きは江南あたりで何店もクラブや中華料理店を経営してる会社なんだけど、実態は中国系マフィアのフロント企業だよ。王(ワン)社長ってのがトップだ。」王社長、か。「会社の名前は『ブラックドラゴン』、マフィアの名前が『黒龍会』だから英語にしただけだなww」名前はどうでもいいんだよ。「ク...
シルクとコットン 526
- 2021/07/04
- 23:00

ヨ・グクテと事務長の供述はほぼ一致しているらしく、事務長の供述の正しさは裏帳簿が証明している。この先ずっとカン・セナが黙秘を続けても、あいつがしたことはほとんど暴かれるだろう。問題はおれとヨ・グクテに対する殺人未遂、いや、殺人教唆か。殺人教唆はそれが未遂に終わっても成立するだろう。もちろん、カン・セナが殺人を依頼したことが証明されないとダメだけど。そのあともミンソプとドンホが警察と検察、それからな...
シルクとコットン 527
- 2021/07/05
- 23:00

ウチの家族は3人だけでもよくしゃべる。夕食を食べながらその日あったことを話し、ときには思い出話で盛り上がることもあるけど。久しぶりに会う友だちがいっしょならもっと盛り上がることは間違いなく。その上酒が入ればなおさら。「なあなあ、ナヨンさんとはどこまでいってんの?」とドンホがツッコめば、「うるさいな、まだ清い交際だよ。」とミンソプが切り返す。「清い交際だぁ?いつの時代だよwww」我が家の食堂はいつも...
シルクとコットン 528
- 2021/07/06
- 23:00

みんなほとんど箸は動いてなかったからいったんごちそうさまをして片づけて。飲み物と軽くつまむものだけ持ってリビングに移動して。おれはコーラをちびちび飲みながら楽しくおしゃべりを続けた。ミンソプが大きなあくびをして、つられたのかドンホもあくびをひとつ。「そろそろ寝るか。」「ああ、そうしよう。」チャンミンが片づけようと思ったのか立ち上がったらふらりとよろめいた。「おい、だいじょぶか。」とっさに立ち上がっ...
シルクとコットン 529
- 2021/07/07
- 23:00

翌朝、雨の音で目が覚めた。「雨か・・・」ってことは洗濯物を外に干せないからまだ起きなくていい、なんて考えてる自分に、所帯じみてるなと笑いがこみあげてくる。日曜日に晴れてたら、シーツや掛布団カバーの大物を洗濯するんだってチャンミンが張り切って早起きするんだけど。となりで寝ているそのチャンミンは、まだぐっすり眠っているようで起きる気配はない。少しの間耳をすませてみたけど、物音ひとつ聞こえないからあいつ...
シルクとコットン 530
- 2021/07/08
- 23:00

おれとチャンミンが遅い朝食を食べてるところへ、ミンソプとドンホも起きてきていっしょに食べた。「ゆっくり寝てればいいのに。」「そうもいかないんだ、午後から『大きな傘』の仕事が一件入ってるから。」「あー、ナヨンさんとデートか。」「デートじゃなくて仕事だっての!んなこと言うんだったら置いてくぞ。」「それは困る!僕も帰って明日からの仕事の段取りしなきゃ。」まったく朝からにぎやかなやつらだ。「ふたりとも忙し...
シルクとコットン 531
- 2021/07/09
- 23:00

久しぶりに自分の車を運転してソウルに向かう。「くれぐれも気を付けてね。」ソン医院の前で降りるときチャンミンは、ほんの少しだけ眉尻を下げてそう言った。「ああ、いってきます。」「いってらっしゃい。」そのときにはもう笑ってくれていて。バックミラーに映るチャンミンはいつもより少し長めにおれの車を見送っていたように思う。当然その姿を見ていたおれもいつもより長めに見ていたわけだけど。途中で、隣町の警察署に寄っ...