ご挨拶
- 2021/08/01
- 00:00

8月になりました!毎日暑いですね~~~~今月さえ乗り切れば!熱中症対策とコロナ対策を徹底しましょう。コロナといえば、みなさんはもうワクチン接種されましたか?私は一回目は終わり、6日に二回目を受けます。一回目はその夜に打ったほうの腕全体が痛くて少し寝不足気味でしたが、二回目はそれより強くなるらしいのでちょっと心配です。翌日一日寝ていられるように段取りしておこうと思います。お話はやっと終わりが見えてき...
シルクとコットン 554
- 2021/08/01
- 23:00

カン・セナは京畿道義王市清渓洞にあるソウル拘置所に収監されている。まだ刑が確定していない容疑者なのに収監されているのは、逃亡と証拠隠滅の恐れがあるからだ。ここには家族と24時間面会できる施設があるが、おれたちは家族じゃないから関係ない。一般的な面会は透明の仕切りがある面会室で行われるが、おれたちは特別に取調室のような殺風景な部屋に通された。テーブルが2台背中合わせに置かれた手前の入り口に近いほうにお...
シルクとコットン 555
- 2021/08/02
- 23:00

「ったく、お茶も出ないのね。ほんと、気が利かないんだから。」お茶を飲みながら話すような仲じゃないだろうに。「で、おれたちに何の用なんだ?」おれは正直、さっさと用を済ませてこの場から立ち去りたい。「ふふ、そうよね。こんな居心地の悪いところからはさっさと帰りたいわよね、だけど私はこんなところにずっととじこめられてるのよ、あんたたちのせいで!!」カン・セナはどんどん声が大きくなって、最後は立ち上がって両...
シルクとコットン 556
- 2021/08/03
- 23:00

「あなたは、、ぼくたちに嫉妬してるんですか?」お、おいチャンミン。こんなヤバい女を挑発してどうする?!「何ですって!?」案の定カン・セナがまた大きな声を出したけど、廊下から誰かが来る気配はない。チャンミンを止めようとして向き直ると、チャンミンの右手がすっとおれの腿に乗せられて。(任せて)というように音がしない程度にぽんぽんと叩かれた。どうやらチャンミンには何か考えがあるらしい。「だっておかしいでし...
シルクとコットン 557
- 2021/08/04
- 23:00

大笑いするカン・セナを見てもチャンミンは表情を変えず。カン・セナはそれに気づいたのかわざとらしい大笑いをやめてため息をついた。「そうね、そうかもしれないわ。私たちは最初からお互いに相手を利用することしか考えてなかったもの。それでも正式な夫婦なの。あんたたちには絶対になれない、法律で守られた正式な夫婦なのよ!」負けず嫌いなカン・セナが勝ち誇ったように顎を上げる。チャンミンはそんなカン・セナを見つめな...
シルクとコットン 558
- 2021/08/05
- 23:00

「私の気持ちは絶対にわからないわ、ぬくぬくと愛されて育ったあんたたちには。」「ぼくたちが愛されて育ったというのは否定しませんが、、どうしてあなたにそれがわかるんですか?」「調べたからよ、あんたたちのことを徹底的にね。」「じゃあ、ご存じなんですよね?ぼくが父の顔を覚えていないことや、ユノのご両親が交通事故で亡くなったことを。」「ええ、知ってるわよ?だから?」「ぼくたちもあなたと同じなのでは?」「同じ...
シルクとコットン 559
- 2021/08/06
- 23:00

やっと決算資料を税理士さんのところに郵送しました。そして今朝、ワクチンの二回目を摂取してきました。友だちはほとんど、二回目は熱が出てしんどかったと言ってます。できるだけの書き溜めをしておくつもりですが、もし予告なしにお休みしたらごめんなさい。副反応がひどいと思ってください。______________「あ、それ。ぼくも知りたいな。」チャンミンがくるっとおれに向き直って、意味ありげな視線を向けてくる...
シルクとコットン 560
- 2021/08/07
- 23:00

「おれが試着室に入ったとき、一番に目に入ったのはソファーに無造作に投げ出されたおれの作品でした。」「まあ、あんたって本当に失礼ね。下着姿で立ってた私には目もくれないなんて。」「それはまあ、おれたちは試着室に入るとき先ずお辞儀するから。」「近くにあるものから目に入るってことだね。」チャンミンが解説してくれる。「そうそう。で、目を上げたらあなたが下着姿でおれを誘ってきたから、正直腹が立ったんです。」「...
シルクとコットン 561
- 2021/08/08
- 23:00

「あなたはどうしてそんなにユノに執着したんですか?」「執着?あー、そうね、執着してたのかもしれないわね。いままで私から誘って断られたのはあんただけだったから。それも一回だけじゃなくて二度も袖にされて何としても私の前に跪かせてやるって思ったの。」その気持ちは想像がつく。「なのに、何をやってもうまくいかなくて。あんたを助ける奴らがどんどん増えてきて。悔しいったらなかったわ、もうプライドはズタズタよ。」...
シルクとコットン 562
- 2021/08/09
- 23:00

それを待っていたように警部が紙コップに入った飲み物を持ってきてくれた。「あら、気が利くじゃない?あなたは、、イ・ジュンギ警部、だったかしら?」「名前を覚えてもらって光栄です。」イヤミとも本音ともつかない言い方をして、そのまま出て行く。「あいつもいいオトコよね。ここから出たら誘ってみようかしら。」乗っては来ないと思うけど。カン・セナは警部が持ってきてくれた冷たいお茶をのどに流し込んで渇きを癒し、もう...