ご挨拶
- 2022/08/01
- 00:00

八月になりました!!まだ決算が終わってないというのに次はお盆行事です(;^_^A私はいったい毎日何をしているんでしょうね??時間ばかりが過ぎていく・・・コロナウイルス感染者が急増して、先日はとうとう夫の身近で出ました。職場の同僚で、発熱する前日同じ会議に出ていた人で。夫も毎日熱を測り、自分で抗原検査をし、PCR検査も受けに行ってきました。いまのところ同じ会議に出た人で陽性になった人はいないようです。もし夫...
肌色の宝物 87
- 2022/08/01
- 23:00

「最近マンション価格が落ちてきてるでしょ?持ち主は高齢で少しでも現金がほしいから下がりきるまでに売りたいって言ってるの。ちょうど二軒ともお子さんができて引っ越ししちゃったしね。」なるほど、ものすごくいいタイミングだったわけだ。「ここなら一部屋でふたりいっしょに住むことは可能だと思うんだけど、となりにどんな人が来るかわかんないからね。」「そうですね。せっかく買ったのにおとなりにイヤな思いさせるのもイ...
肌色の宝物 88
- 2022/08/02
- 23:00

ぼくたちはもういいと思ってたんだけど、ボアさんがとなりも一応見ておいたほうがいいと言ってくれて見に行った。思っていた通り、真ん中の壁をはさんで対称的な造りになっていて。「壁紙はどちらも一番無難なベージュにしてあるから、張り替えるなら言ってね。」その色はスジョンさんのところで触らせてもらった土と同じような色だった。「ぼくはこの色でいいです。」「おれもいいかな、落ち着くから。」「うん。カーテンや家具が...
肌色の宝物 89
- 2022/08/03
- 23:00

いつものカウンター席でシニョンさんにボアさんとのやり取りを話していると、シンドンさんが料理を持ってきてくれた。「わ、冷麺だ。」キュウリにモヤシにハムに卵、そして白菜のキムチが色どりも豊かに乗せられている。だけどここで韓国料理が出てくるとは思わなかった。「洋食ばっかりじゃないんだぞ。」ぼくの戸惑いが伝わったのか、シンドンさんに笑われて。「すみません、カフェだから洋食だけかと思ってました。」「もちろん...
肌色の宝物 90
- 2022/08/04
- 23:00

『ユノさんがランチタイムに来るとお客さんが増える』というのはどうやら本当のようで。 その日もシンドンさんが出してくれたデザートを食べ終えたころ、次々とお客さんが来てくれて。ユノさんが仕事に行ったあと、ぼくはお店の手伝いをした。夕方になって客足が落ち着いたころユノさんから連絡が来て、夕方ボアさんのお店で工務店の人と打ち合わせすることになって。ユノさんが仕事終わりにカフェに迎えに来てくれて、そのままボ...
肌色の宝物 91
- 2022/08/05
- 23:00

「だからさ、ユノは電化製品は買わなくていいよ。ノートPCやタブレットは自分のを持ってるんだろ?」『そういう趣味の物は自分のだけど。でも一応ひとりで生活できるようにしといたほうがいいんじゃないのか?料理はチャンミンがしてくれるとしてもチャンミンがいない日だってあるんだから。』「仕事で忙しいときは作り置きしとくし、それで足りなきゃ買ってくるなり外食するなりすればいいじゃん。どうせラーメンしか作らないんだ...
肌色の宝物 92
- 2022/08/06
- 23:00

金曜の夜、スジョンさんの陶芸教室に行った。ユノさんは仕事の都合で遅くなると連絡があって。「オッパの作品はここに置いておくわね。」前に作って焼いてくれてあった作品をぼくのは渡してくれて、ユノさんのはユノさんが使っている机の上に置いてくれた。自分のは置いておいて、となりの机の上のユノさんの作品を覗き込む。お皿の真ん中にいる「トラ」と、周りはとげとげが数本立っている。うっかり触るととげを折ってしまいそう...
肌色の宝物 93
- 2022/08/07
- 23:00

結局ユノさんは教室が終わってから帰ってきた。スジョンさんと三人、ユノさんの作品のことで盛り上がって。作品は持ち歩くと壊れそうだからと、スジョンさんが預かってくれることになった。「ユノ、ごめんね。」「何が?」夕食がまだだというユノさんといっしょに、シニョンさんたちのバーに向かう。「家電のこと、ぼくの意見を押し付けちゃって。」「そんなことないよ、おれもチャンミンが正しいと思ったから賛成したんだ。押し付...
肌色の宝物 94
- 2022/08/08
- 23:00

日曜日にボアさんのお店に行って、正式に売買契約を交わした。値段は中古であることと、二軒いっしょに買うことでずいぶんお安くしてくれて。ふたりともローンを組む必要もなく、ユノさんは家具が買えたし。ぼくのほうが貯金が多かった分、リフォーム代はぼくが払うことにした。ユノさんは必ず半分は返すからって借用書まで書いてくれて。ぼくは、「いいよ。」って言ったけど、きっとユノさんは本気で返すつもりだろうから。そのお...
肌色の宝物 95
- 2022/08/09
- 23:00

「あ、会社に届けなきゃいけないね。」あ、そうか、、「えっと、ぼくはまた仕事が始まってからにするよ。」「そうか、ヒチョルさんは海外に行ってるんだっけ?」「そう、ウチの会社は代表を筆頭にみんな自由だから、休みの間は連絡取れない人が多いんだ。」ユノとそんな話をしながら、ぼくは別のことを考えていた。とんとん拍子にマンションを決めてしまったけど、会社と近すぎないか?ぼくがあのマンションに住んでるとわかったら...