シルクとコットン 351

マダムリーがあの病院の理事だったなんて……



カン一族とは一番遠いところにいる人だと思っていた。



「マダムリーって？」



「あー、この、イ・シヨンって人。」



紙の名前が印刷されてる部分を指で示しながらミンソプに見せた。



「『未来』の代表か。ずいぶん大物と知り合いなんだな。」



「そうなのか？」



「なんだよ、お客さんの情報は把握してないのか？」



「別に会社と取り引きするわけじゃないからな。それにパリ時代のお客さまだから。」



「なるほど。まあ、おまえらしいけどwww」



おれの友だちはいろんなやつがいる。



親の職業や金のあるなしは関係ないからだ。



ミンソプはきっと、それを言ってるんだろう。



「すぐに連絡するか？会社の電話番号ならすぐにわかるけど。」



ミンソプが手に持った携帯をヒラヒラさせながら訊いてくるけど、、



「あー、いますぐは、ちょっと……」



トゥギヒョンを見ると、肩をすくめて苦笑いした。



「実はいま仕事を頼まれてて、まだできてないんだ。なのに頼み事するってのはちょっと。」



「そうか、けど早いほうがいいぞ。」



「わかってる。超特急で仕上げる。」



これはしばらく徹夜かな。



しかし弱音を吐いてる場合じゃない、がんばらないと！










最後までお読みいただき、ありがとうございました。


ランキングに参加しています。



にほんブログ村