天使のお仕事 17
- 2023/01/22
- 23:00

それからしばらく、おれたちは仕事をする気になれず、池のそばで座り込んで過ごした。
ただ黙って、寄り添って、手を繋いで、
そうすることで固まってしまった心(魂)が緩んでくるような気がした。
「ありがと、チャンミン。」
「ううん。大丈夫?」
「うん、ずいぶん楽になった。」
もしかしたらおれはホントに固まってしまっていたのかもしれない。
だっておれたち天使は、魂が具現化した存在なんだから。
「人の魂を動物に入れるなんて」
考えていたことが声になって出てしまって、自分でびっくりした。
「あ、えっと、動物が人間より下とかそういうことじゃなくて、つまりその」
「うん、ユノが言いたいことはわかるよ。たぶんぼくも同じことを考えてたと思う。」
チャンミンが繋いだ手の甲を反対の手で撫でてくれる。
「動物でも種族によって分けられてるのに、全く別の種族である人間の魂を動物に入れるなんてね。」
「うん・・・」
天界は神様の国だから、愛があふれているはずなのに。
「それってやっぱり、『罰』なんだろうな。」
「そう、なんだろうね。」
罪に対して罰を与える。
それって『愛』、なんだろうか・・・
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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