天使のお仕事 22

「そんな、そんなことのために魂を食べるなんて、、」



「うん、ひどいよな。」



「あ、ちょっと待って！」



「うん？」



「人が亡くなるときって死神さんが魂をお迎えに行くんだよね？」



「うん。」



「悪魔は契約した人が亡くなるときにその魂を食べるんでしょ？」



「うん。ん？あっ！」



「それって取り合いになるってこと、なのかな。」



「そうかもしれない。いや、もしかしたら契約した時点でこちらに連絡が来るとか、、はないかな。」



「そうだったらいいね。だって、そうじゃなければ死神さんと悪魔の決闘とか起こってしまいそうだもん。」



「だな。だけどおれが聞いた話では、それは昔のことでいまはもうそういうのはないって。」



「そう。ならよかった。」



「けどさ、それならなおさら、悪魔はいったいどんな仕事をしてるんだろうな。」



「うーん、想像つかないな。だけど、魂を食べないんなら悪魔ってそんな悪いひとたちじゃないんじゃない？」



「そうかもな。けど、人間でいたとき罪を犯したことは間違いないから、もしかしたらちょっと乱暴だったり自分勝手だったりするのかも。」



「そうか、そうかもしれないね。」



チャンミンと話していたら、魔界が恐ろしいところっていう思い込みがだんだんに薄れてきた。



だけど、悪魔ってどんなひとなのか、何をしているのかがいまいちよくわからない。



「そうだ！悪魔が魔界と人間界を行ったり来たりしてるんだったら、死神さんが会ってるかもしれないな。」



「あ、そうか。そうだね。」



「今度魂をお迎えに行くときに死神さんに訊いてみようか。」



「うん。話ができそうな死神さんだったらいいね。」



ヒチョルさんやジョンスさんに会えるかはわからないけど、せめて話ができるひとだったらいいな。










最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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