天使のお仕事 26

おれたちは仕事を済ませ、いつものところで休憩する。



「なんか、すごい話だったな。」



「うん、悪魔と死神さんが仲良しになるなんてね。」



「うん、敵同士なのにな。ってことは、異種族同士でも仲良しになれるってことなのか？」



「どうだろう。動物っていっぱい種類があるみたいだからもしかしたらあるかもね。それよりさ、『恋人同士』ってどういうことなのかな。」



「ドンヒさんは、ものすごい仲良しさんたち、って言ってたけど、おれたちだってものすごい仲良しだよな？」



「そうだよね。だけど、ぼくたち天使にはわからないって言ってたし。それってぼくたちは恋人同士にはなれないってことなのかな。」



「そうなのかもしれないな。けど、何が違うんだろう。死神さんとおれたち。」



「どちらも天界所属だからそこは違わないし、魂に関わる仕事をしてるってとこも同じだし。」



「人間界にいられるかどうかってことか？」



「そうか、悪魔も人間界と魔界を行ったり来たりできるんだもんね。」



「んー、、、他には思いつかないな。」



「ぼくもダメだ。だけど、悪魔がそんな悪いひとたちじゃないってわかっただけでもよかったよ。」



「そうだな。魔界に落とされるって言葉の印象だけで怖がってたけど、たぶん怖いところじゃないんだよ。」



「そうだよ。それにもしかしたら、魔界に行けば汚れてしまった魂をきれいに戻す方法があるのかも！」



「うん、そうかもしれないな。だったら魂を洗う仕事も怖くなくなるよ。」



「そうだね。だけど、その仕事をするにはぼくたちまだまだ練習が必要だね。」



「ああ、特におれはもっともっとがんばらないと。」



チャンミンもわかっているからふふっと笑ったけど。



おれはいつだってチャンミンといっしょにいたいから、仕事場を変わるときは絶対いっしょに行きたい。



だからおれはひと一倍練習して、魂の扱いを上手にできるようになるんだ！










最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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