シルクとコットン 599
- 2023/03/15
- 23:00

チャンミンが背中を叩いたり、水を勧めたりしているのに、片手を顔の前に立ててごめんと謝って。
いまさらだけど席を立って、廊下に出た。
『ほら、ユノだってびっくりするだろ?』
「う、うん。けどなんで、」
『それは書いてないからわからないよ。だからユノから連絡してほしいんだ。』
「わかった。えっと、そっちはいま昼前だよな?」
『うん。そうだ、このメールをユノの携帯に転送するよ。アンリの店と個人の電話番号が書いてあるから。』
そんなことができるのか。
「あ、ああ、頼む。それ読んでから連絡してみるよ。」
食堂に戻るわけにもいかず、リビングのソファーに座って待っていると、すぐにメールが来て。
開いてみると、確かに差出人はアンリ・アブリルで、フランス語で用件だけが書かれていて。
詳しくは電話でとあって、最後に電話番号が書いてあった。
いま使っている携帯はこちらに帰ってきてから契約したもので、国際電話のかけ方がわからない。
パリで使っていた携帯をこちらでも使えるようにしてもらって持って帰ってきたけど、使うことがないままバッグに入れっぱなしで。
部屋に戻ってバッグの中を漁り、電源を入れようとしたら電池切れ。
幸い、世界中で使われている機種だからいま使っている充電器を差し込んだ。
しばらく待って電源を入れ、メールに書かれている店の番号にかけてみた。
電話に出たスタッフさんに名前を名乗ってアンリがいるか訊く。
ほんの少しだけ音楽が流れて、それが途切れたらすぐに
『もしもし』
と韓国語が聞こえてきた。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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